Facciamo una pausa♪

apri101.exblog.jp

イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

ブログトップ

リラの頃、カサブランカへ

今朝、新聞を見て驚いた。。。
小川国夫さんが亡くなられた。

「試みの岸」「アポロンの島」などで有名な人だけれど、その人生において生み出した作品はそれほど多くありません。

高校生のとき、辻邦生を読みなさい、と教えてくれた代ゼミの現代国語の先生が同時に読みなさい、と言ったのが、小川国夫さんでした。
辻さんとはまた違う、澄明な文章は当時「内向の世代の作家」として黒井千次や後藤明生らとともに注目された人です。

辻さんとは2歳違い。
当時、文字は異なるけれど同じ「くにお」同志で、文壇の三大美男子、として有名でした。
もう一人が誰だったか、すっかり忘れているけれど。

ずっと故郷である静岡の藤枝で暮らし、最近は新聞にエッセイを連載されていて、その端整な容姿からは想像もできないしっちゃかめっちゃかな日ごろの生活ぶりが描かれていて、おやまあ!と思ったものです。

街で飲んで、タクシーで帰ってきたのはよいけれど、玄関で転び、骨を折って大変な思いをした、という話、夕方になるとネオンが恋しい、というとてもクリスチャンとは思えないような話。。。


e0116960_2304847.jpg



「リラの頃、カサブランカへ」は、東大時代にフランスへ留学し、ヴェスパに乗って放浪した時の体験から出来た小川国夫さんの作品で、リラの花咲く季節、小さなオートバイに乗って一人の青年がカサブランカ目指し旅をする、そのときの心の変化、思いなどが透明な文章で描かれて、若かった私に新鮮な印象を残したものです。


e0116960_2365936.jpg



好きな作家がどんどん天国へと旅立ってしまう・・・
10年前の須賀敦子さん、9年前の辻邦生さん、そして4月6日、肺炎で天国へ旅立った小川国夫さん。。。

今頃、天国で辻さんと小川さんは「やあやあ!」と語り合っているでしょうか・・・
by ank-nefertiti | 2008-04-09 23:11 | 読書