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イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

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小山実稚恵の世界 第4回 幻想と現実

秋の冷たい雨が降る土曜日。。。
渋谷のオーチャードホールまで実稚恵さんのリサイタルを聴きに行ってきました。
去年から始まった12年にわたる「小山実稚恵の世界 ピアノ。それは、私。それは、夢」の4回目。

今回のテーマは「幻想と現実」、テーマカラーは濃青紺。
このシリーズは、毎回テーマとテーマカラーが決まっています。
出かけるときに、そのテーマカラーの色をお洋服のどこかに使う、という楽しみもあります。
今回は、夫はネクタイ、私はスカーフでテーマカラーをあしらって出かけました。。。

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毎回いただけるプログラム。。。
このプログラムも毎回テーマカラー♪

さて、本日のプログラム・・・

♪ シューマン    クライスレリアーナ(8つの幻想曲) 作品16
♪ J.Sバッハ    半音階的幻想曲とフーガニ短調   BWV.903
   ◇   休憩   ◇
♪ シェーンベルグ  6つの小さなピアノ曲 作品19
♪ ショパン      幻想曲へ短調 作品49
♪ ラフマニノフ    ソナタ第2番 変ロ短調 作品36 改訂版

実稚恵さんのドレスもとてもきれいな濃青紺♡

シューマン、彼のピアノの曲の影にはいつも妻のクララの姿が見えるような気がします。
ピアノの名手だったクララ・・・
実際にこの曲もシューマンがクララへの手紙で「この曲の中では、きみと、きみの思いつきの一つとが主役を演じている」と書いています。
実稚恵さんの演奏は、そんなシューマンのクララへの思い、不安と焦りと、そして喜びと、シューマンの心の模様を表現していました。 

バッハについて、実稚恵さんは「言葉では表せないほど大きな存在」、とプログラムに書かれています。
今から何年か前、バッハを集中して弾いていた時期があり、「バッハは絶対に避けて通れない作曲家」とおっしゃっていたことを思い出しました。
さて、今日のバッハ。
私は全身全霊を傾けて聴き入ってしまいました。
素晴らしいバッハ。。。
完成度のなんと高い演奏だったことでしょう!


休憩の後は、お得意のショパンとラフマニノフ、そしてシェーンベルグ♪

新ウィーン楽派のシェーンベルグ、短い曲が集まった6つの小さなピアノ曲。
この曲は実稚恵さんによれば「俳句みたいな曲」。
ppからffまで、余分な音を捨て、必要な音だけを用いた曲。
ただ、恥ずかしながらこういう曲は私の理解の範疇を超えてしまっていて、聴いていて緊張してしまいました。。。

ショパンはもう実稚恵さんのホームグラウンド!
前半の2曲の時とは違い、自由に幻想の世界を実稚恵さんのピアノはめぐっていきます。
ショパンの傑作といわれるこの幻想曲、サンドとの幸福な時代に書かれただけあって、優雅で幸福感に満ちています。
その優雅な世界、実稚恵さんのピアノは余すところなく表現していて、うっとりしました。。。

今、ラフマニノフを弾かせたら実稚恵さんは最高でしょう。。。
今日の演奏もまさしくそんな演奏♪
私はラフマニノフ、大好き!
特に実稚恵さんの弾くラフマニノフが♡
ここのところ原典版で演奏することの多かった実稚恵さんが、今日は改訂版での演奏でした。
ラフマニノフが一度完成させたこの曲を、58歳の時に自ら改訂していて、実稚恵さんによればどうしてなのか、それを今回実感したかった、と。。。
最後の一音を弾き終わったとき、実稚恵さんはその意味を実感できたのでしょうか。。。
どちらにしてもラフマニノフのピアノ曲は美しくて、その美しさを最大限に引き出す実稚恵さんの演奏、本当に今、最高のピアニスト。。。

アンコールはラフマニノフの前奏曲を3曲♪
最後に幻想的な曲、3曲で今日の演奏会は終了しました。
タイトルは幻想と現実でしたが、私はシェーンベルグで現実世界に戻っただけで、あとは幻想の世界を実稚恵さんのピアノと共に旅をしていた午後でした・・・

演奏会の終了後、出口で実稚恵さんのおば様とバッタリ!
来春の演奏会のテーマカラーが「玉虫色」ということで、さあお洋服はどうしましょう?と楽しいおしゃべりをして帰ってきました。。。

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この10月に新しくリリースされた実稚恵さんのCD。
珠玉のアンコール曲ばかりが集められています。
by ank-nefertiti | 2007-11-10 22:31 | 音楽