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Facciamo una pausa♪

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イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

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君の瞳は10000ボルト♪

金木犀が香る季節になりました。
この花が小さなオレンジ色の花を付け、よい香りがしてくるといつもタイトルの歌が、頭のなか、心のなかを駆け巡ります。

歌ったのは、アリスのべーやんこと堀内孝雄さん。
べーやんに、というよりアリスに思い出がある私・・・

大学2年の時、学園祭の実行委員をしていました。
前夜祭は、ミュージシャンを呼んでの「ミュージックフェスティヴァル」。
毎年、この前夜祭に誰を呼ぶか、実行委員会は本当に悩むのです。
私は講演会の担当でしたが、同期の友人がこの担当でした。

母校の女子大のこの催しに出演すると、ブレイクする、というジンクスもあって、出演したい、というブレイク前の方たちからは「出たい」という連絡もいただいていたようです。
この前夜祭に出演して、大ブレイクしたのが、「ガロ」と「猫」。
そして「アリス」

「アリス」を呼びたい!と前夜祭担当の同期生から相談を受けた時、当時、地元の大阪ではそこそこ名前が知れていたけれど、東京ではほとんど無名に近かった「アリス」を呼ぶのは、どうなの?と正直思いました。
ですが、彼女の意思は固く、どうしてもアリス!と叫ぶのです。
委員会でもアリスを知っていた委員は少なく、関西出身の人だけが「ああ、アリスね~。よいかも!」と言ったきり。。。
そもそも、1年先輩の実行委員長がアリスを知らなかった。。。

それでも、紆余曲折の後、めでたく「アリス」は母校の学園祭の前夜祭にやってきました♪

ところが、前座のバンドが時間を無視して、演奏し、アリスが出演するはずだった時間はとっくに過ぎて。。。
大学のホールを使える時間は決まっていて、事前に使用許可を取っていた、その時間も近づいて、私たちは舞台の裏でハラハラドキドキ・・・

実は、アリスは、終演が6時30分という予定だったので、その日の最終の新幹線で大阪へ戻ることになっていたのです!!!!
なのに、なのに、その6時半はとっくに過ぎ、こわーいホール担当のマ・スールが「どうなっているの?」とお怒りです。

前夜祭担当の同期生とまずはアリスのところへ・・・
事情を話すと、チンペイさんこと谷村新司さんが「前の連中ね、演奏できるところがないから、勝手放題だったね。ま、しょうがないよ。君たちが悪いんじゃない。このホール、何時まで使えるの?使える時間ギリギリまで演奏するよ。大阪へ戻るのは止める。もう間に合わないし。使える時間を教えてくれる?」と思いもかけない言葉をおっしゃいました。
私たちは当然怒鳴られる!と思っていたのです。

大急ぎで、こわーいマ・スールのところへ行き、ホールを使わせて欲しいとお願いしました。
お怒りモードのマ・スールは「とっくに使用時間は過ぎています。許しません」
そ、そんな・・・
ここで諦めるわけには行きません・・・
再度、懇願し(まさしく懇願!)、ようやく10時までの使用許可をもらいました。

チンペイさんのところへ駆けて行って「10時まで許可を貰ってきました」とゼーゼーいいながら伝えると、チンペイさんは「わかった!じゃ、10時までね!頑張るからね!」

遅れに遅れたアリスのステージの幕が開き、チンペイさんが「こんなに遅くまで、僕たちの歌を待っていてくれてありがとう!目一杯がんばるからね~」と客席に向って叫びました。

それからの約2時間のアリスのステージは、それはもう素晴らしかった・・・
前夜祭担当の同期の友人と舞台の袖で手を取り合って、「アリスを呼んでよかったね!」と涙にくれました。

そして、学園祭の後、当然のようにアリスは「冬の稲妻」「チャンピオン」で大ブレイク!
ジンクスはあったのですね。♡

丁度、この時期、学園祭の準備に追われていた、大学2年の頃。。。
懐かしい青春時代。。。

金木犀の香りは、青春時代のこの懐かしい思い出を毎年私に運んでくるのです。。。
by ank-nefertiti | 2007-10-11 20:03 | 音楽

by 杏