はじまりは5つ星ホテルから
シャヴァンヌ展を見るついでに、映画も!と欲張って
ル・シネマで公開中の「はじまりは5つ星ホテルから」を見てきました。
この映画、イタリア語のタイトルは
「VIAGGIO SOLA」
直訳すれば「一人旅」
5つ星ホテルの覆面調査員を仕事とする40歳の独身女性が主人公の映画です。
5つ星ホテルに泊まり、まあミシュランの星を決めるお仕事と同じようなことを、ホテルについて行っている仕事なので、おそらく、私の生涯で泊まることはないだろう超豪華ホテルにしょっちゅう宿泊する主人公。
世界の名だたるホテルの様子によい目の保養でした。
40歳で独身、お金には不自由なくて、好きな仕事で世界中を飛び回っている、一見とてもカッコよく、私なんぞはため息が出てしまいそうなイレーネですが、あることから自分の人生、自分のこれからについて非常に不安を覚えます。
そこからの彼女の心のひだがよく描かれていて、さすがに監督が女性だけあって、よくわかってる!と感心してしまいました。
映画の最後、これが自分の生きる道と覚悟を決めるイレーネが魅力的^^
自由を謳歌する、ということは、最後の始末のことまで考えなくてはいけない、ということを映画は教えてくれます。
我が家の自由を謳歌しずぎの娘にも見せたい映画です^^;
イレーネが旅先で知り合った、人類学者のケイトのいう
「豪華ホテルの贅沢さよりも、真の贅沢は生を全うする喜び」
という言葉が胸に沁みます。
よい映画でした。
とにかくイタリア語が耳に心地よく、音楽を聴いているよう^^
そして、イレーネのファッションが、シンプルで粋で、これぞイタリアファッション!という素敵さ。
やはり私はこういうヨーロッパの小粋な映画が好きです♪
シャヴァンヌ展については次回に~