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イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

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寧さんの世界へ

日本橋の高島屋で6日から開かれている日本画の杉山寧さんの回顧展にotosanと出かけてきました。

杉山さんは、義父の旧制中学からのお友達で、よく義父が

「僕と杉山君は美術の点数はいつも一緒だったのになあ。なのに杉山君は日本画の大家になってしまったんだよね」

と言っていたのを思い出します。

私はそれこそ口には出さなかったけれど、「お義父さま、同じ点数でも上と下とがあるのじゃないの?杉山さんは特上で、お義父さまは・・・並だったのよ」と心の中でいつも思っていた悪い嫁です>苦笑
ただ、なぜか義父と杉山さんはどこか風貌が似ていて、義父が生前の仕事につかなければ、もしかしたら大変な画家になっていたかも?と今日、会場に飾られていた写真を見てふと思いましたが、いいや、あり得ないと心の中に沸いた思いを打ち消しました^^;

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東京美術学校(今の藝大)在学中の作品から晩年の作品まで、未公開の作品も含めて70点余が展示されていました。
20歳の頃に描いた「南天」の絵は、とてもその若さで描いたとは思えない風情と品のある作品で、この方が若くしてその将来を嘱望されていたことがよくわかります。

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画像が小さくて残念ですが、今回の展覧会で展示されているエジプト連作の数々・・・

1960年代の初めに大変お好きでいらしたエジプトへ出かけ、たくさんのスケッチをされて、帰国されてから描いたものです。
当時の日本画壇にあって革新的なものばかり。

杉山さんは古代の遺跡や美術に関心が高かったので、エジプトだけでなくギリシアやトルコ、そしてイタリアのエトルリア文明などを題材にたくさんの作品を描かれています。
どの絵も雄大で悠久の時を感じさせる作品。。。
杉山さんの絵、とっても好きです。

今回の展覧会で驚いたのが、大変有名な絵がほとんど個人の所蔵であるといこと。
エジプトのスフィンクスとピラミッドの絵は、かなり大きなものですが、これも個人の所蔵です。
あの大きな絵を飾る壁があるって・・・凄い・・・

今回は没後20年ということで開かれた展覧会ですが、杉山さんの絵に触れるもう少し多くの機会があるといいなぁと思いました。

義父が家を新築した際に、旧制中学のお友達たちから新築祝いはなにがよいか?と聞かれ、その頃にはもう大家になっていたのに、「どうせならリビングの壁に飾るように杉山君の絵がいい」と言って、お友達たちは本当に杉山さんに頼んで絵を描いてもらい、お祝いにくださったのですよ・・・
その絵を描いたときのことを杉山さんが文章にしていらして、まさしくこのことは我が家にある絵のことだ!と義父が嬉しそうにしていたことを思い出します。

ちなみに三島由紀夫の夫人は杉山さんのお嬢様。
会場に自身の展覧会会場で三島夫妻と笑顔で並ぶ杉山さんの写真が飾ってありました。

otosanは、杉山さんが毎年義父に贈ってくれる招待券で日展を見に行っていたときを懐かしく思い出していた様子です。
久しぶりに杉山さんの展覧会、行けてよかったね、otosan!

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たまたま同じ8階で行われていた京都展。
大徳寺のさいき家さんが来ていたので、だし巻き卵を買いました。
なつかしい丸十さん(村上重さん)のお漬物も。
本日のお夕飯になりました。
どちらも京都の味で本当に美味しいのです^^


昨夜はJoeのスプリングライブでした。
遠方からのお友達たちと楽しい時間でした。
そして明日はなんと、なんと!宝塚・月組トップの真咲さんのお茶会!
娘が真咲会に入会してしまい(苦笑)、お茶会に連れて行ってくれることに~^^
娘曰く
「真咲さんは人間じゃないからね。あのキラキラ感、あのオーラ、あの美しさ、可愛さ、あの人絶対に人間じゃないから!」
だそうで、そんな方のお茶会、一体どんな?とかなり楽しみです。
問題は・・・開始時間が夜の8時から、ということで・・・
そんな時間のお茶会って???(公演が終わってからだからこの時間なんだそうです~)

ライブとお茶会については後日~^^




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by ank-nefertiti | 2013-03-09 22:05 | 美術(美術館)

by 杏