Facciamo una pausa♪

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イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

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明日から仕事!

今年はお正月休みが9連休!と大喜びしていたのに・・・
あっという間に9日間は過ぎてしまいました。

9日もあるお休み、色々なことができるわ!と思っていましたが、そんなことはまるでなく・・・(悲)
三が日は大忙し。
年末も大忙し。

ゆっくり出来たのはお休み最終日の今日だけ^^;

今年は初詣は、いつもの大宮八幡でなくこちらへ・・・

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鹿島神宮。
思い立って、ビュン!と出かけてきました。
ひいたおみくじは、私には最高のもので、大事に持って帰ってきました。
おみくじの通りになりますように!!!

そして、お休み最後の日の今日は出かけようかとも思いましたが、いや、明日から仕事!と思いとどまり(苦笑)、家でのんびり、読書とお茶^^

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塩野さんのフリードリッヒ、期待を裏切らない面白さ!
女性でこれだけ骨太の文章が書けるって、本当に素晴らしい!

さて、明日から仕事です。
なんと初日から執行官面接・・・
今年1年を象徴するような仕事初日です(-_-;)
by ank-nefertiti | 2014-01-05 22:58 | 読書

20年ぶり?

ひたすらお仕事につぐお仕事だった一週間。
時になんでそうなる?と思うこともあり、好きな仕事ではあるけれど、考え込んでしまう日も・・・

先日、ローマのmayumiさんのところで話題になっていて、久しぶりに再読してみようかな?と思い、書棚から引っ張り出してきました^^

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塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」
20年ほど前に読んで、書棚に入れたまま。。。
塩野さんの著作は読破した!と言っても過言ではないかな?
中でもこの作品はとても好きなものです。

20年経って再読してみると、最初に読んだ時とはまた違った感じがしました。
マキァヴェッリがチェーザレを理想の君主と言ったのがよくわかります。
イル・マニーフィコでなく、チェーザレを選んだというところに、マキャヴェッリの凄さがあるとも思いました。
マキャヴェッリって、自分よりもフィレンツェを愛していた人です。
何しろ「我が魂よりもフィレンツェを愛す」と言ったひとですから~^^
その人がイル・マニーフィコでなく、チェーザレ。
決して情に流されることなく、ブレることなく、ある意味冷徹に過ぎる目で世間を見ていたチェーザレを理想の君主だと言ったことは、政治の世界を嫌と言うほど知り尽くした人だったからなのかもしれません。

やはり塩野さんの作品はとても面白いですね^^
女性が書いたとは思えないほど骨太な文章で、冷静な目で物事を見ている。
羨ましい限り!

久しぶりに何の予定もない週末。
仕事は頭から離れませんが、それでも本とお茶とお菓子のある時間は、心弾む時間です^^

M子さん~、お茶してますかぁ?
おソロのカップで~^^

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by ank-nefertiti | 2013-06-22 22:24 | 読書

いつまでもショパン

暮れにお友達から借りて先日読み終わり、あまりの面白さに1月続編が出たのを知って早速ポチッをした

「いつまでもショパン」

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舞台はポーランド、ワルシャワ。
5年に一度のショパンコンクール。
私はもうそれだけで胸が躍りました^^

今回は前作2作とは違って、世界を震撼させたタリバンも登場し、音楽の世界から政治の世界も組み込んで、作品の世界が一気に広がった、そんな感じもします。

犯人については、私は途中でわかってしまいました。
謎解きと言う意味では物足りないかもしれません。


ですが、それを超えても胸に迫るコンテスタントたちの表情やピアノへの思い、それぞれのショパンへの思い、音楽への情熱などがそこここにきらめいて、ミステリであるにもかかわらず感動的な読後感が残りました。

今回も岬洋介が活躍しています。
本人もコンテスタントとしてコンクールに出場していて、結果は書きませんが、そうだよね・・・と思いました。

日本からの出場者にあるコンクールで優勝し、一躍時の人となったピアニストをモデルにしたと思しき人間が登場しています。
中山氏はかなり肯定的に描いていますが、辛口を言わせてもらえば、そう???
はっきり言えば、そのピアニスト、私好きじゃないんで^^;
何か違う、といつも思っているので、そこだけはいや、違うのじゃなかな?と口を挟みたくなりました>苦笑

コンクールの最後、8人のファイナリストたちよって演奏される協奏曲のステージ。
その最後に何故か出てくるのが、ノクターン2番。

誰の演奏がよいかな?と探したのですが、なかなかこれ!という演奏がなくて・・・
ちょっと違うかもしれませんが、音色の美しさから選んで貼ってみました。
本の内容からだともう少しテンポがゆっくりな演奏のように思いますが。



実稚恵さんのがあればそれを貼りたかったのですがみつからなかったので・・・

この曲がどうして作品の最後に登場するのか。

疑問に思われた方、この作品を読んでみてください!
非常に面白く、そして感動もあるミステリですので。

で、読み終えた後、なぜだか映画「戦場のピアニスト」を観たくなりました。

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by ank-nefertiti | 2013-02-11 15:56 | 読書
年末にお友達から借りた本、2冊。

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「さよならドビュッシー」は、第8回の「このミステリーがすごい」の大賞を受賞した作品です。

面白いんですよ!
クラッシック音楽の世界がミステリの舞台になるんだなぁ、なんて妙なところで感心してしまいました。

ドビュッシーの方はピアノコンクールを軸に殺人事件やら未遂事件やらが起こり、それを新進ピアニストの岬洋介が解決していきます。
この岬くん、司法試験にも1回で合格し、司法修習もトップで終えたのに、司法の世界へ行かず、子供の頃から好きでたまらなかったピアノの世界へ進んだといく変わり種。

若いのに某音楽大学で講師をしていて、ピアノの演奏も天才的な岬くん。
彼がなにかするたびに、本の中のことなのに、さわやかな風が吹き抜けるような錯覚に陥りました。

「おやすみラフマニノフ」はドビュッシーの続編で、岬くんが勤務する大学で起こった事件を軸に、登場人物それぞれが抱える不安やら問題やらが描かれていて、たしかに音大は出たけれど、音楽の世界で生きていくのは大変だよね・・・と頷きながら読みました。

どちらの作品にもたくさんのクラッシックの名曲が登場し、それを演奏する際の技術的なことから演奏について、楽曲についてまでが音楽の世界の人ではないのに本当によく描かれていて、作者の中山七里さん、なんてよく勉強しているんだろう!と思いました。

ラフマニノフは、もちろんラフマニノフの曲も出てきますが、作品の途中でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏するシーンが登場し、実際にあの曲が聴こえてきました。
筆の力で、音楽が聴こえてくる、というのは凄いです!

このシリーズ、続けてほしいなぁ・・・
と思っていたら、今月に「いつまでもショパン」という作品が出るようで・・・
読みたい!と思いました~

お正月休みに読み終えてしまえると思っていたのに、なんだか時間がなくて、今頃2冊読み終わりました。
読み終えたので、本を返します!を理由に貸してくれたお友達とお茶でもしましょうか^^



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by ank-nefertiti | 2013-01-30 22:22 | 読書
暑いです。
夏ですから暑いのは当然なのですが、この数年の日本の暑さはどこか異常です。

遠くロンドンでは五輪の開会式の前ですが、すでにサッカー競技の予選が始まりました。
観ましたよ、なでしこ!
ハラハラする場面もありましたが、勝ってよかった!
こんなときは夏休みでよかったぁ!と思います~^^
今週末から眠れない日々が続きますもの~

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昨日のお昼ごはん。
稲庭の手延べそうめん。
稲庭はうどんだけでなくおそうめんも美味しい^^

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本日のお昼ごはん。
昨夜、イカのトマト煮でして、それがたくさん残りました。
それをソースにしたパスタ。
ふふ、使い回しです^^;

なんだか毎日麺類の昼ごはんですよ・・・

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この文庫本は、「十二の肖像画による十二の物語」と「十二の風景画への十二の旅」からなっています。
私は「十二の肖像画による十二の物語」はハードカバーで持っていますが、風景画の方は持っておらず、この文庫本をかなり以前に購入しました。
ふと思って読み直してみました。

肖像画の物語で登場する絵画は、「美しきフェロニエール」レオナルド・ダ・ヴィンチ、「婦人の肖像」ポライウォーロ、「黄金の兜の男」レンブラント、「ラウラ・パッティフェルリの肖像」プロンツィーノ、「ヤーコプ・ムッフェルの肖像」デュラー、「自画像」ティツィアーノ、「レオナルド・ロダーノの肖像」ジョバンニ・ベルリーニ、「フェデリゴ・モンテフェルトの肖像」ピエロ・デラ・フランチェスカなどなど・・・
風景画で登場する絵画は、「シバの女王の船出」クロード・ロラン、「サント・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」ポール・セザンヌ、「雪の狩人」ピーター・ブリューゲル、「アレキサンダーの戦い」アルブレヒト・アルトドルファー、「モルトフォンテーヌの思い出」カミーユ・コロー、「デルフトの眺め」ヨハネス・フェルメールなどなど・・・

絵画から辻邦生がインスピレーションを得て描いた物語集です。
辻さんは長編の名手ですけれど、とにかく「物語る」ということにおいては他に追随を許さない作家であったことがよくわかる作品集でもあります。
文章の美しさ、一枚の絵からここまで想像力が働いて作品が生み出されるのか、と思わずにいられない辻邦生の創作の力と人間に対する深い思いがどの作品にも表れている珠玉の作品集です。
どの物語も素敵ですけれど、私は肖像画の「レオナルド・ロダーノの肖像」が題材の物語がとても好きです。
どこかユーモアがあって、辻さんってやはりお茶目な方だったのだなと思わせる終わり方なのです。
そう、クスリ!と笑ってしまう終わり方。
上手いなぁ!と思います^^  

ですが、この珠玉の24の物語の文庫本は今では絶版になっていて、本当にもったいないと思います。
なんでこれほどの本を絶版にしてしまうのだか・・・  
その本が私の手元になぜか2冊あるのですよ。 
つまり・・・持っているのにもう1冊購入してしまったのです^^;
どなたか欲しいわ!とおっしゃる方、いらっしゃいます?
辻さんの作品、断然お勧めです!

           
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by ank-nefertiti | 2012-07-26 21:33 | 読書
今年の本屋大賞に選ばれたのは三浦しをんの「舟を編む」
買おうかなぁ?だけど三浦しをんだし・・・と迷っていたら・・・

先日お目にかかったとき、本屋大賞の話しになってどうしようかなぁと思っているとお話をしたら

「まあ、お貸しするわよ!買わなくてよいわよ~。もうこれからはお互いが持っている本を貸し借りする方がよいわ!ものもたまらないし」

とdaisyさんがおっしゃってくださって、宅急便で送ってくださいました^^

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国語辞典を編纂する人々が描かれたこの作品、確かに面白い!
本屋さんが大賞に、と押したのがよくわかります。
辞典を編纂するということがどれだけ大変なことなのかが、軽妙な文章でつづられていて、主人公である「まじめ君」をめぐる人間模様も興味深く描かれています。

そして辞典の監修者である松本先生の国語辞典にかける強い思いにも胸を打たれます。

「舟」とは、まじめ君たちが編纂している新しい国語辞典が「大渡海」というタイトルということから、そして辞典は言葉の大海原をいく舟のようなもの、という松本先生の言葉から辞典をさす言葉として使われています。
上手いタイトルだなぁと妙なところで感心してしまいました^^;

学生時代に「国語学」をもう少し真面目に勉強していたらよかったなとも思いました。
なんだか国語学ってひたすら難しかったなという記憶しかありません^^;
非常に優秀な先生が教えてくださっていたのにもったいないことをしました。。。

ただ・・・
この作品でちょっと気になるのが、登場人物たちの言葉使い。
特に主人公のまじめくんと同僚の西岡・・・
上司と話をするのに、原稿を依頼している教授と打ち合わせをしているのに、監修者の松本先生と話をするのに、「私」もしくは「僕」でなく「俺」を常に使っていること・・・
いや、それはないでしょ、と思いました。
「言葉」を編む仕事をしている人たちにしては・・・ちょっと・・・と。。。
細かいことですが・・・

daisyさん、お貸しくださってありがとうございました^^
1日で読んでしまいました♪
次はどりさんにお渡しします~^^

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by ank-nefertiti | 2012-06-03 00:08 | 読書

アルト=ハイデルベルク

lilyさんのブログで紹介されていた大人のラブロマンスがテーマの本。
そういえばここのところ小難しい本ばかりでそういう類の本を読んでいないなぁ、と思いました。

なんとなく心がほっとするような本が読みたい、と思って、頭に浮かんだのがこの本^^

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1901年にドイツの作家、マイヤー・フェルスターによって書かれた戯曲です。

お話はあまりに有名で、映画にもなったし、今でもミュージカルとして上演されたりしています。
どんな内容なのかは知っていたけれど、きちんと読んだことがない、と気が付いて探したのですが、まあ絶版というのかないのですよ、この本。
仕方なく、amazonで探したら、古本でありました。
有名な番匠谷英一さんのものはさすがに高くて手が出ず^^;
1980年に新たに丸山匠さんによって訳されたものを手に入れました。

架空の公国カールスブルグの皇太子カール・ハインツがハイデルベルクの大学に通うようになり、そこで出会った学友たちとの友情、下宿の娘ケィティーとの叶わぬ恋が前半に描かれて、後半は叔父である大公の死に寄り学業半ばで国へ連れ戻され、またもや窮屈な宮廷での生活を余儀なくされるカール・ハインツが描かれます。
その宮廷にハイデルベルクからカール・ハインツを訪ねてきた人がいて・・・
カール・ハインツの思いは一気にハイデルベルクに飛びます。
ハイデルベルクに行かなければ、と出かけたカール・ハインツですが、ハイデルベルクは彼が学生生活を送ったころとはまるで様変わりしていて、カールはとてもがっかりします。
そこへケィティーが買い物から戻ってきて・・・
二人は、あまりに美しかった青春の1ページをそれぞれの胸に刻んで、その青春へ訣別をしなければならないお互いの立場に涙します。

カールが別れ際に言う

「ぼくが好きだったのは、きみだけだ、あらゆる人間のなかできみだけだ」

切ないです。。。



この物語を基に作られたミュージカル「学生王子」
カール・ハインツがケィティーへの思いを切々と歌う「セレナーデ」
美しい曲です。


なかなか皆様のところへお邪魔できず、ごめんなさい。
自分の記事だけUPしていて、どちらへもお邪魔してコメントもせずになんと無礼なことかしら、と思うのですが、コメントを下さった方にだけコメントをするということが、私にはできません。
それも一つの方法かとも思いますが、私の主義に反します。(コメントとはそういうものではないと思っておりますので)
気持ちに余裕がないということが一番の原因ですけれど、もう少ししたら以前のようにお邪魔してコメントをさせていただくことが出来るようになるかと思います。
それまで本当に失礼なことではあるのですが、自分の記事のUPだけとさせてくださいませ。
コメント欄も閉じようか、とも思ったのですが、それもどうなの?と思って閉じることはやめました。
いただいたコメントにお返事を書くことは、私の活力にもなりますので。
色々と勝手ばかりで・・・ごめんなさい。
で・・・朝見てびっくり!なぜかファン限定になっていましたよ・・・>大汗


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by ank-nefertiti | 2012-05-25 22:48 | 読書

偉大なる、しゅららぼん

新しい仕事は、とにかく夕方には家に帰ってこれるので、怒涛の読書はつづいております^^

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本屋大賞の候補になっている「偉大なる、しゅららぼん」
作者の万城目学さん、まあ本当によくこんな奇想天外なストーリーを考えるなぁと、毎作毎作感心してしまいます。

青春エンタティメントとか書かれていますが、それだけじゃない面白さがありました。

これから読まれる方のために詳しくは書きませんが、琵琶湖を訪れたことがある方なら、「うーん、ありかも!」と思う物語です。

大阪に住んでいたとき、車で京都へ行くと帰り道にかならずなんで?というところで渋滞に巻き込まれました。
まだ幼かった子供たちが「ここ、きっとなにかいるんだよ」という位に、毎回、毎回、大渋滞。

そこはかつて巨椋池があったところで、今では干拓されて農地となっており、そこを国道1号線が通っているので、大渋滞に巻き込まれる度に、「昔池にいた河童がいまも干拓された土の中で生きていて、こんなはずじゃなかった!って、道路を通る車のスピードを遅くしているんだよね」と息子がよく退屈まぎれに言っていました。

「偉大なる、しゅららぼん」を読んでいて、ふとそんなことを思い出し、あながち息子の話しは退屈まぎれの作り事ではなく、本当のことだったのかもしれないなどと思ってしまいました。

「湖の民」、いるような気がします^^

さて、次は何を読もうかな~



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by ank-nefertiti | 2012-04-07 00:37 | 読書

スターバト・マーテル

「ピエタ」を読み終わって、この実在した養育院とヴィヴァルディについてちょっと調べてみよう!と思い立ち、ネットで検索をかけていたら、「ピエタ」と同時期に日本で出版されたピエタ養育院を舞台にしたイタリアの小説があったことがわかりました。

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著者はティツィアーノ・スカルパ、2009年のイタリアで最も権威のあると言われる文学賞のストレーガ賞を受賞した作品です。
ストレーガ賞、過去の受賞作には、先日私がDVDで見た映画、「薔薇の名前」(ウンベルト・エーコ)、「ある家族の会話」(ナタリア・ギンズブルグ)、「山猫」(ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ)などがあります。
この作品たちを見ても、確かに最高の賞なんだ!ということがわかります。

2008年に発表されて、日本語訳が2011年に出たこの作品。
日本語訳は、ヴェネチア大学の中山エツコさん。

本の帯には

「ヴィヴァルディと天才少女の葛藤。語られる『四季』誕生秘話」

と書かれていて、amazonのこの作品の紹介にも同じように書かれています。


前半はほとんどこの養育院に捨てられ育てられた少女「チェチリア」の、会ったこともない自分を捨てた母親へ眠れぬ夜、夜毎綴る手紙です。
子どもから少女へ、少女から女性になる不安定な時期にあるチェチリアのモノローグ。

自分を棄てた母親への憾み、そして抑えがたい恋しさ、そしてどこまでも果てしない孤独・・・
養育院にある音楽院でヴァイオリンを学び、「合奏と合唱の少女たち」のメンバーとして養育院の演奏会でヴァイオリンを弾く日々。
指導をする老司祭は、新しいことを好まず、演奏法も古いもののみを教え、新しい曲を教えることもない、そんな日々に、老司祭に代わってピエタにやってきた若い司祭は、それまでと違ったやり方で、チェチリアたちに音楽を教え始め、それまでピエタでの生活しか知らなかったチェチリアたちに、ヴィヴァルディは音楽の世界を通じて、ピエタ以外にも世界があるのだということを示していきます。

ヴィヴァルディが、チェチリアたちに
「田園を見たことがあるか」
と聞き、チェチリアたちは「ここしか知らない」と答えると、ヴィヴァルディは「では行こう!」と彼女たちに言いますが、それは実際に田園へ行くことではなく、ヴィヴァルディの音楽で体験せよ、ということで・・・

そして、自らもヴァイオリンの名手であったヴィヴァルディは、類まれな才能を示すチェチリアに対して、「嫉妬している、その才能に」と告げ、ずっとピエタにいて自分が作る曲の演奏をせよ、と言うのですが、物語の最後、チェチリアはピエタを抜け出てギリシアへ向かう船のなかにいます。
ヴィヴァルディによって開かれた、己の可能性に向かって歩き出す、そんなチェチリアの姿を描いて作品は終わります。

前半は、もう何とも言えないチェチリアの手紙という形を借りた独白で、かなり重く読み進めるのに気持ちが辛くなる部分が多いのですが、後半にヴィヴァルディが登場して、物語は急に色を帯び、面白くなりました。

18世紀のヴェネチアについて、そこに暮らし、たくさんの曲を作った(ほとんどがピエタ養育院の合奏と合唱の少女たちのためにですが)ヴィヴァルディとピエタ養育院に暮らした女性たち、芸術という世界でせめぎ合う魂の叫びのような、そんな声が聞こえてくるような作品でした。

いつか・・・本当にいつか原語で読んでみたいなぁと思います。

同じ題材で描かれた2つの作品。
書き手が女性と男性ということもあるかもしれませんが、「ピエタ」の方が時代背景にもきめ細やかで、それぞれの描写が優しく、ヴィヴァルディに対してもとても優しいのに対し、「スターバト・マーテル」は、これは作者も認めているように時代背景には???な部分があって、全体に登場人物に対して厳しいように思いました。

ただ、作品として骨太であるのは「スターバト・マーテル」で、うん、これはもうイタリア人、しかもヴィヴァルディと同じヴェネチア生まれの作者であるのだもの、思い入れもかなりのものがあったのだなと感じました。

ちなみにタイトルの「スターバト・マーテル」とはラテン語で、日本語では「悲しみの聖母」という意味で、13世紀に出来たカトリック教会の聖歌であり、作詞者はヤーコポーネ・ダ・トーディであるといわれています。
この作品に登場するヴィヴァルディもこの詩に曲をつけており、約600名の作曲家がこの詩に曲をつけています。

ヴィヴァルディの作品の一部です。



これを、ピエタの少女たちも演奏したのですよね・・・

ピエタ養育院については、非常に興味深いものがあります。
もともとはアッシジのフランチェスコ修道会の修道士が設立したと言われ、男子も女子も受け入れていますが、なぜか男子は途中で外に出され、女子だけが一生をこの養育院で過ごしたようです。

フィレンツェの捨子養育院は、どうだったのだろう?と思い、こちらもちょっと調べてみましたが、詳しいことはわかりませんでした。

ただ、赤ちゃんの捨て方(なんて言いたくないですが)は、どちらも同じ方法で、建物の外にある「スカフェータ」と呼ばれるくるりと回る場所の籠に赤ちゃんを置いていく、その時は赤ちゃんの身元のしるし(後から引きとれるときのために)を一緒に置いていくことなど・・・
今年、フィレンツェの捨子美術館でもこの「しるし」をたくさん見ました。
育てることが出来ない母親の、悲しさと辛さを見たように思いました。



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by ank-nefertiti | 2012-03-18 21:32 | 読書

ピエタ

今日は、仕事はオフ。
午前中に家事も済ませて、お昼からはソファにどっかりと座り、久々に読書三昧の1日でした^^

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今年の本屋大賞の候補作の「ピエタ」
大島真寿美さんの作品ですが、この方の作品、初めて読みました。

舞台は18世紀のヴェネチア。
当時実在していた救貧院・孤児院の「ピエタ院」を舞台に、これまた実在の司祭で作曲家のヴィヴァルディが登場し(といっても、彼がウィーンで亡くなったところから物語は始まっているのですが)、捨子でピエタで育った音楽の才能を認められた「合奏・合唱の娘たち」の一員であったエミーリアとこれまた実在のヴァイオリニスト、アンナ・マリーア、そしてヴィヴァルディがピエタで指導をしていたことから、貴族の娘でありながらピエタへヴァイオリンを習いにきていたヴェロニカたちを巡り物語が展開します。

ヴェロニカが探す1枚の楽譜。
少女の頃にヴィヴァルディから特別に書いてもらった楽譜、その楽譜を探すことから物語が始まり、物語は思わぬ展開を見せます。

登場する女性たちが活き活きとしていて、引き込まれて一気に読んでしまいました。

不思議なめぐり合わせで物語の語り手でもあり、主人公でもあるエミーリアが出会う、コルティジャーナのクラウディア。(コルティジャーナとは、当時の高級娼婦のことです。彼女たちは娼婦と言いながら博識と美貌と人をそらさぬ魅力を持った特別な存在でした)
なんと物語の中では、司祭でもあったヴィヴァルディとクラウディアは恋人関係にあった・・・ということになっていて・・・
クラウディアの家でヴィヴァルディは作曲をしていたということになっていて・・・

読んでいるうちに、このクラウディアが私の中でなぜかローマのjunkoさんと被って見えてクラウディアが何か話すとそれが全部junkoさんの声で聞こえてきました。
junkoさんをご存知の方は、イメージが出来ると思うのですけれど、意見をきちんと述べる姿とか、博識なところとか、不正に対して敢然と立ち向かう姿とかもう被って被って~
もし、junkoさんが当時のヴェネチアにいたとしたら(あ、娼婦だった、ということじゃないんですよ、誤解のない様に・・・^^;だけど、当時はコルティジャーナの地位はとても高かったのです)、きっとクラウディアのような感じだったのじゃないかなぁ?なんて思ってしまいました。

物語の最後は、そうくるか!な展開になりました。

面白かった!

こんな物語、久々に読みました。

物語の中ではヴィヴァルディの「L'estro Armonico」が重要なモティーフとして出てきます。
読んでいる間、この曲や有名な四季が頭の中でずっと鳴っていました♪

この作品、本屋大賞、とれるかしら???

今年の本屋大賞候補作は

・『偉大なる、しゅららぼん』万城目学(集英社)
・『くちびるに歌を』中田永一(小学館)
・『ジェノサイド』高野和明(角川書店)
・『誰かが足りない』宮下奈都(双葉社)
・『人質の朗読会』小川洋子(中央公論新社)
・『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』三上延(アスキーメディアワークス)
・『ピエタ』大島真寿美(ポプラ社)
・『舟を編む』三浦しをん(光文社)
・『プリズム』百田尚樹(幻冬舎)
・『ユリゴコロ』沼田まほかる(双葉社)





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by ank-nefertiti | 2012-03-15 23:02 | 読書