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イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

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カテゴリ:古代エジプト( 9 )

ツタンカーメン展?

久しぶりのエジプト仲間と上野の森美術館で開催中の「ツタンカーメン展」に行ってきました。

松本へお嫁に行ってしまって、なかなか東京へ出てこれなくなったMちゃんから、ツタンカーメン展に行きましょう!とメールが来て、一緒に出掛けました。
彼女と会うのは4年ぶり?(ここのところ本当に懐かしい方にお目にかかれて嬉しい!)

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古代エジプト新王朝時代、第18王朝のファラオ、ツタンカーメン。
彼がこんなに有名になってしまったのは、ほとんどの王墓が盗掘されていたにもかかわらず、彼のお墓だけが未盗掘、ほぼ完全な形で見つかったから・・・
いわゆる花の18王朝には、エジプト史でも有名な王様がたくさんいます。
エジプトのナポレオンといわれるトトメス三世を始め女性ながらファラオになったハトシェプスト、そして偉大な王のアメンホテプ三世とその息子で世界で初めて宗教改革を行ったアクエンアテンなどなど・・・
それなのに、18王朝といえばまず名前が出てくるのは19歳で亡くなったと思われる少年王のツタンカーメン。
それほど彼の王墓から発掘された埋葬品は素晴らしかったのです。

今回の展覧会にその埋葬品の中でも特に有名な黄金のマスクは来ていません。
それはわかっていて出かけたのですが。。。

ん???
これは、「ツタンカーメン展」と銘打つには・・・ちょっと無理があるのじゃないですか???
確かにツタンカーメン王墓から発掘されたものも来てはいますが・・・
強いていうなら「ツタンカーメンと彼をめぐる一族展」とでもいう感じ?

今では彼の父親というのが定説と言うか学説なっているアクエンアテンの胸像や、彼の王妃のネフェルティティの胸像やレリーフなど、貴重なものも来ています。
ツタンカーメンの曽祖父母であるユウヤとチュウヤの埋葬品もあり、祖父のアメンホテプ三世のものもあり。。。
ついでにトトメス三世や四世のものもありました。

だけど・・・ツタンカーメン展というには・・・ちょっと・・・
せめて黄金のマスクが無理なら、黄金の玉座でも来ていれば、と思いました。

だって入場料が3000円もするんですよ!
で、この展示品はあり得ない!
かなりコアなものばかりで、カイロ博物館でもスルーしてしまいそうなものがほとんどで・・・
古代エジプトについてすこし知識がある方には面白いかもしれませんが、そうでない方には???なのではないのかな?と思います。

主催のフジテレビ、ちょっとあざとくないですか?
というか、エジプト考古庁長官のザヒ・ハワス、やるな!と思いました~

で、今日、何が驚いたといって私がちょっとエジプトから目を離したすきに(苦笑)いろいろなことが私が勉強していたころと変わっていたこと・・・
それは先日のエジプトフォーラムでもそう思ったのですけれど。
一番驚いたのは、当時、KV55王墓は謎の王墓と言われていて、誰が埋葬されているのか論議が盛んだったのに、なんとアクエンアテンの王墓だということになっていました。
KV55王墓の謎、これまた謎の王であるスメンクカーラーのものではないのか?とかアクエンアテンのものではないのか?とか本当に興味津々のお墓でした。
異端の王と言われ、王名表からもその名を外されているアクエンアテンのものと決まったのだね、とまあアクエンアテンにはよかったのかな?などと思いました。
そんなコアなエジプト話をMちゃんとして、彼女のご主人様は目を白黒させていらっしゃいましたよ^^;


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by ank-nefertiti | 2012-09-09 20:30 | 古代エジプト
書きたくはないのですけれど、本当に暑いです~
今日は午前中仕事の研修があって出かけたので、そのついでに六本木ヒルズまで出かけてきました。
森アーツギャラリーで7日から開催されている、「大英博物館古代エジプト展」を見に^^
当分イギリスへ行くことはないし、そうすると大英にも行かないし、では六本木で見ましょ!と思いまして~

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今回の展示は古代エジプトの「死生観」がテーマになっています。
古代エジプトの人たちは、死後、あの世で再生し、この世と同じように暮らすことができると考えていました。
そのためにミイラが作られたのです。
肉体がなければ復活できませんから。

今回の展示の目玉は何といっても古代エジプトで最長の長さをもつ「グリーンフィールド・パピルス 死者の書」
37メートルもあるのです!
第21王朝後期または22王朝の「ネシタネベトイシェルウ」(上エジプトの神官の娘)のための「死者の書」なのですが、「死者の書」というのは、古代エジプト人の死後の世界についての考え方がよくわかるもので、死後再生するために必要なことの死者のための手引書とでもいえばよいでしょうか。
そのきちんとした形での成立は18王朝にあると考えられていますが、それに近いものは古王国時代のピラミッドにも「呪文」のようなテキストが刻まれていて、中王国時代にも王の墓にそれらしきものは見えています。

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写真が小さいのですが、このパピルスの何が特徴的かといって、古代エジプトで考えられていた世界の創造図が描かれていること。
非常に珍しいことなのです。
一部屋を使用しての展示は壮観でした^^

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フウネフェルの死者の書。
ミイラの口開けの儀式が描かれています。
口を開けてもらわないと死後の世界で食事ができません。
こういうところ、とっても人間的だなぁと思います。

久しぶりに見た古代エジプトの宝の数々。
いわゆる四大文明と言われますが、古代エジプトほど洗練されている文明はないのじゃないでしょうか。
パピルスに描かれている絵も本当に繊細で、彫刻も美しい。



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こんなお茶目なパピルスもあります。
動物が擬人化して描かれていて、ガゼルとライオンがセネトというゲームをして遊んでいるところとか猫やハイエナがヤギやアヒルを飼育しているシーンが描かれたりしています。
日本の「鳥獣戯画」のはるか以前にこんな風刺画が描かれていたことにも驚きがありますが、やはり彼らはとっても人間的だったのだなぁと思いました。

とても見ごたえのある展覧会です。
暑かったけれど出かけてよかった!でした^^

そして・・・
ヒルズへ行ったからには!

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こちらへお邪魔しました~^^
グローブホルダーが欲しいなぁと思っていたら、出足が遅かったので、欲しいものは売り切れ・・・>号泣
秋冬の新作を待つことにして

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店長さんがお勧め!のレースのUV手袋。
夏だけでなく春先や秋に手指が冷たいときに活躍してくれそう!
遠くからだとエジプトのヘナをしているように見えます^^

よいお買いものでした♪
あれ?夏物を今年初めて買いましたよ~

そして!
サッカー日本男子、なんとスペインに勝ってしまいました~
今回はうちの子は出ていない(あ、山村ってのがいますが^^;)ので、あまり男子は興味がなかったのですけれど、昨日の展開をみていてついつい最後まで~
チャラ男くん、持ってますね!
大津くんは鹿島の下部組織にいた子ですが、なぜか鹿島ユースに上がれず普通の高校へ行きました。
その後レイソルに入団したのですけれど、鹿島はなんで彼を落としたのかしらん???


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by ank-nefertiti | 2012-07-27 21:24 | 古代エジプト

エジプトフォーラム21

土曜日と打って変わって梅雨空だった昨日。
久々に出かけました。

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見たことがある景色?

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これで、あ!

都の西北へ行ってきました。
目的は

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このフォーラムに参加するため^^

久々の古代エジプト。

今までもずっとご案内はいただいていたのですが、今一つ興味が持てずで・・・
ですが今年は!
何と言っても花の18王朝、しかも一番華やかな時代だったアメンヘテプ3世がテーマ^^
早稲田隊がずっと手がけてきたアメンヘテプ3世王墓の修復完了の記念のフォーラムだったのです。

今から20年ほど前、まだ仕事を始める前に私は早稲田のオープンカレッジにエジプト考古学を学ぶので通っていました。
その時、早稲田が企画したエジプトツアーに参加して、早稲田隊の好意でクリーニング調査を開始したばかりのアメンヘテプ3世王墓の見学をさせてもらったのです。
なので今回はあの酷い状態だった王墓がどのように修復されたのか見たくて参加しました。

吉村先生の基調講演、近藤二郎先生の基調講演、そしてまあなんと当時一緒に勉強していた学部生だった西坂さんがこの修復プロジェクトの主任となっていて、彼女の基調報告がありました。
吉村先生の講演は、早稲田の最初のゼネラルサーベイ(1966~67)の様子、その後の早稲田隊の発掘・研究の様子などが語られて、まあ懐かしい故川村喜一先生の写真やらなにやらで、40数年にわたる早稲田隊のエジプトでの活動の歴史に一私大がよくぞここまでと感慨深く思いました。

近藤先生の講演はアメンヘテプ3世時代の岩窟墓についてで、これまた興味深い内容でした。
ウセルハトという貴族の墓にみえるアメンヘテプ3世時代からの墓の様式の変化(美しいレリーフの多用など)について、古代エジプト人の美的センスの素晴らしさがよくわかる写真をみながらの講演は久しぶりに古代エジプトの魅力に浸った時間でした。

そして!
肝心のアメンヘテプ3世王墓。
コウモリの糞やらなにやらでひどい状態だった壁画のクリーニング、そして壁の亀裂などの修復、クリーニングした壁画の修復など長い年月を費やした活動は見事としか言いようがありません。
当時の状態に近くなった壁画はその色彩が素晴らしく、この王墓が数ある王家の谷の墓のなかでもとくに貴重なものであることがよくわかりました。

後半はパネルトークの形で、早稲田エジプト学研究所にかかわる若手の研究者と建築史の重鎮である中川武先生のお話が続きました。
アメンヘテプ3世は、王宮をマルカタという土地に置き、葬祭殿がなんとナイルの増水のときには水に完全に浸かるという設計にしたというちょっと変わったことが好きな王様で、だからなのかその子のアメンヘテプ4世、のちのアクエンアテンは世界で最初に宗教革命を行った人物となりました。
ちなみに私はこのアクエンアテンが非常に好きです。
古代エジプトにあって彼ほど人間臭さを感じさせる王はいないと思います。
あ、私のエキサイトのIDはアクエンアテンの王妃で絶世の美女と言われるネフェルティティから採りました^^

今年、日本はちょっとしたエジプトブームです。
7月7日からは大英博物館の古代エジプトの収蔵品が森アーツで公開されますし、秋には約50年ぶりにあのツタンカーメンの秘宝が東京で公開されます(現在は大阪で公開中です)。

約2時間のフォーラム、とっても楽しかったです^^
勉強をしていた当時の仲間にも久しぶりに会いました。
お世話になっていた長谷川奏先生には先生がエジプト滞在中でお目にかかれなかったけれど、ワクワクと胸躍る時間でした。

土曜日のおひるね茶家の時間といい、昨日のエジプト時間といい、本来の私の時間が持てたことは本当に嬉しく、これからこういう時間がどれだけ持てるか分かりませんが、出来るだけ多くこのような機会を持ちたいと心から思いました。

しかし・・・
しばらくエジプト学から離れているうちに・・・いろんなことが変わっていて・・・びっくり!
ツタンカーメン、いまじゃアメンヘテプ3世の孫、つまりアクエンアテンの第二婦人の息子ということになっているのですねぇ・・・
まあそう考える方が自然と言えば自然なのかしらん???



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by ank-nefertiti | 2012-07-02 17:17 | 古代エジプト

トリノエジプト博物館展

秋晴れの昨日、上野の都美で8月から開催されていた「トリノエジプト博物館展」へ行ってきました。

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東京での開催はあと1週間!
なかなか時間がとれなくて、やっと・・・
こんなとき、平日が自由になったらどんなによいかな!ってつくづく思います。

12時近くに都美に到着・・・あらら、すごい人・・・
15分待ちでようやく会場に入れましたが、これまたすごい人、人、人!!!

日本人ってこんなに古代エジプト好きな人がいるの???というくらい老いも若きも・・・

今回の目玉、と銘打っているのは、ツタンカーメンの像。
あまりにも有名になってしまった第18王朝の少年王、ツタンカーメン。
今回出品されたのは、門外不出と言われている、そのツタンカーメンがアメン神と並び、その肩に手を回し、親愛の情を表している、と言われる、かなり大きな彫像です。

ただ、彼の親族(あえてそう書きます)である、アクエンアテンが人類史上初の宗教改革を行い、アテン神を唯一の神とし、それまで勢力を誇っていたアメン神を排除した、ということから、アクエンアテンが亡くなり、宗教改革も頓挫したあとに王位についたツタンカーメンは、アメン神官団からの圧力に、アテン信仰を捨て、アメン神への回帰をはかりました。

このことは、当時のエジプトの歴史、というのかアメン神官たちにとっては屈辱の事実ということなのか、アクエンアテン、ツタンカーメンは、その王名表には名前がなく、ツタンカーメンのあと王位についたアイやホルエムヘブらが、彼らの彫像や建築物から名前を消し、自分たちの名前に変えてしまったということが行われました。
なので、この彫像も、ツタンカーメンの名を記したカルトゥーシュが削り取られ、ホルエムヘブの名前のカルトゥーシュに書き換えられています。

それでも!
面影までは変えられず、この彫像の王の表情はまさしく少年王ツタンカーメンのものでした。

パピルスも数多く展示されていて、最初のコーナーには、トトメスⅢのシリア遠征をその後の王朝で物語にした、遠征記が展示されていたり、死者の書のパピルスが当時のままの状態で残されているものの展示があったり、心が躍りました。

他にも棺や、護符や、当時のアクセサリーなど、エジプト文化の見事さを余すところなく伝えてくれる展示物に、もっと早く来ればよかった!と少し悔やまれ・・・

トリノのエジプト博物館は、カイロの考古学博物館に次ぐ展示物があるので有名で、エジプトオタクには垂涎の博物館です。
今回は来ていないのですが、第19王朝のラムセスⅡの像など、枚挙に暇がないほど貴重な当時の作品があって、一度は訪れたいところ・・・

久々にエジプトオタクの私の血が騒ぎました^^

今回、見ることができなかった遺物を見に、トリノへ行かなくちゃ!
イタリア語の先生、エリのふるさとでもある、トリノ。
エリがよく言います。
「杏さん、なんで?なんで何回もイタリアへ行っているのに、トリノへ行かないの?トリノ、イタリアで一番エレガントな街なのに!」
エリ~、行くことにしたわ、トリノ!
博物館にどうしても行かなくちゃだからね~^^
by ank-nefertiti | 2009-09-28 11:39 | 古代エジプト
昨夜、イグナチオ教会の主催で、吉村作治先生の「古代エジプトの魅力」と題する講演会がありました。
最初、会場はイグナチオ教会の主聖堂というお話だったので、この教会が建て直されてから、一度入ってみたいな、と思っていた私はとても嬉しかったのですが。。。

ところが、昨日から上智大学は学園祭。
昨夜は前夜祭で、なんとイグナチオの裏でロックのライブがある、ということで、急遽会場が上智大学の10号館の講堂に変更になりました。

まるでローマ時代の円形劇場のような講堂。
そこに300名近くが集まり、吉村先生のお話に耳を傾けました。

いつも早稲田で聴いている内容とは異なり、一般の方たちにわかり易く古代エジプトの魅力を先生曰く「話芸」で楽しくお話♪
会場は笑いに包まれ、あっという間の1時間半でした。

先日発見されたお墓、そして発掘されたミイラについてちょっとお話がありました。
詳細は11月9日の記者会見まで待ってね、といたずらっ子のような笑顔でおっしゃいました。

講演会の後は、一緒に講演を聴いたエジプト学勉強仲間と、四谷の三栄町にあるエジプト料理のお店「エルサラーヤ」へ!
ここのエジプト料理はとても美味しい♪

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まずは前菜の盛り合わせ。
ターメイヤ、ヒヨコマメのペースト、なすのペースト、etc・・・
ペーストはいわゆるエジプトの種無しパン「エイシ」にのせていただきます♪

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そしてエジプトのお袋の味、「コシャリ」
お米、パスタ、レンズマメなどをトマトソースを混ぜながらいただきます。
トマトの酸味がきいて、美味しい~

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メインは「コフタ」
スパイスをきかせたジューシーなマトンのひき肉のグリルです。
クミンの香りがとてもよくて、マトンの臭みもありません。

エジプト好きばかりの集まりだったので、話題は非常にマニアック。
知らない方がきいたら、「???」のお話ばかり。。。

とても楽しい時間でした。。。

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お店から出るとき、オーナーが送ってくれました。
日本語がとてもお上手なオーナー。
また来ますね~♡
by ank-nefertiti | 2007-11-01 22:12 | 古代エジプト

幸せなエジプト週間♪

8月は、1日に行われた吉村作治早大エジプト発掘40年展開催記念講演の、エジプト考古庁長官ザヒ・ハワス博士の記念講演会に始まって、エジプト三昧の月でした。

18日には早稲田大の會津八一記念会館で行われている発掘展を観にいき、今週は月曜からずっと仕事の後に早稲田大まで駆け足~
「エジプト週間」と題して、建築史、考古学などの先生方の集中講義があり、それを聴くために。

月曜は早稲田大理工学部建築学科の中川武先生の「テーベの都市空間」と題した、建築史からみた古代エジプトについての講義。
中川先生は、早稲田隊が最初に発見した「マルカタ南・魚の丘遺跡」の建築的考察をされた、故渡辺保忠先生の愛弟子です。
建築という目から見た、古代エジプトの世界は、考古学とは違う切り口で、非常に面白かったです。

2日目は菊地敬夫サイバー大准教授の「古代エジプトの神々と宗教」と題して、古代エジプトの信仰の変遷について。
古代エジプトは多神教の国家でしたが、信仰の対象となった神たちはその時代によって変遷しています。
オシリス神信仰がもっとも古いものですが、それが次第に土着の神の信仰へと変遷していく様子を、今開かれている展覧会に陳列されている遺物のスライドを見ながらの講義でした。

3日目は、早稲田大学エジプト研究所所長の近藤二郎教授の「王家の谷の発掘」。
近藤先生は、非常に温厚な紳士です。
王家の谷の発掘に取り組まれて、既に20年以上がたちました。
その間に、西谷にある、第18王朝のアメンホテプⅢの王墓のクリーニングなど数多くの業績を残された方です。
「完全なるツタンカーメン」と訳された、イギリスはリヴァプール大のニコラス・リーブス教授と親交が深く、リーブス先生の著作の日本語訳は全て近藤先生。
以前に、今はもうなくなってしまった「ピラミッド倶楽部」という、吉村先生が主催していたエジプト大好きな人のための会のクリスマス・パーティに、リーブス先生が参加されたことがあって、近藤先生とリーブス先生と楽しくお話したことを思い出しました。

講義では、今までの発掘の成果と、今後の見通しについて、そして近藤先生が見つけたいものについてお話されました。

4日目は御大吉村先生の「古代エジプトに学ぶもの」と題しての講義。
吉村先生はこの春からインターネットを使った「サイバー大学」を立ち上げて、その初代学長に就任されていらして、早稲田の客員教授でもいらっしゃいます。
吉村先生の教育論に始まった講義は、最後は古代エジプトについてで終わりました。
ピラミッドについての吉村先生の見解、そして現在のエジプト発掘事情などなど。。。

特に現在、エジプトでは発掘で発見された遺物について、半分はエジプトに、そして半分は発見した隊に所有権が認められ、遺物を前に双方がドラフトを行います。
以前、吉村先生の今は亡き恩師である川村喜一先生と吉村先生がそのドラフトをなさったとき、それはそれは胸が痛くなる状況であったので、それ以降、遺物はいらない、とエジプト側に伝えていらっしゃるというお話には、驚きと、共感。。。
いらない、と伝えたとき、エジプト側は非常に驚いたそうです。
そうでしょうね~。
どこの国の発掘隊も、発見したものについて所有権を主張することはあっても、いらない、と言ったことはないのですから。。。

ですが、ツタンカーメンとその王妃アンケセナーメンの指輪を発見し、全てエジプトに引き渡したのですが、今となると、どちらか貰っておけばよかった、と思う、と苦笑いをされていました。
その指輪は、今回の展覧会にエジプトから空輸されていますが、ツタンカーメンの指輪には(凄く小さいファイアンス製のものです)、35億円の保険がかけられているそうです。

実は明日も本当は太陽の船についての講義があるのですが、明日は音楽会が既に予定に入っているので、最初から申し込みをしませんでした。。。

今回の集中講義は、往復はがきで申し込み、近藤先生と吉村先生の講義は多数の応募があって、抽選でした。
運良くどちらも抽選に当たり、聴きにいくことができました。
聴きにいけて本当に幸福でした。
この4日間、どれだけ幸福だったことでしょう!
暑く、仕事の後の時間なので、疲れていましたが、それでも先生がたの講義は非常に面白く、刺激的で、益々エジプトに嵌っていく私を再認識・・・

エジプト。汲めども尽きぬ魅力の世界♡
by ank-nefertiti | 2007-08-23 23:01 | 古代エジプト
早稲田大学の會津八一記念館で開かれている、エジプト発掘40年展に行ってきました。

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早稲田が、というより吉村先生がエジプトでの発掘を志してから今年で40年。。。
今から40年前にまだ早稲田の学生だった吉村先生が、仲間5人と初めてエジプトにおけるゼネラル・サーベイを行ったことから始まった、早稲田のエジプト発掘の歴史、それを辿る展覧会。

まるで専門が違った、故川村喜一先生を口説き落とし、エジプトで発掘を開始し、初めての発掘で掘り当てた、「マルカタ南・魚の丘遺跡」は、発見したとき、あまりのセンセーショナルな発見に、そのニュースは世界中を駆け巡りました。
古代エジプト史上、もっとも華やかな新王国第18王朝のアメンホテプ3世の王位更新祭で使われた、彩色階段。
初めて発見された、彩色された階段でした。
ところが、心無い現地人に、その世紀の発見の階段は、発見されてまもなく打ち砕かれ、破壊されてしまいました。

そのマルカタ南遺跡から発見された、土器やコイン、ファイアンス製の腕輪などの遺物。

そして、ルクソール西遺跡から発掘された新王国時代、そしてプトレマイオス朝などの時代の彫像やレリーフ。

アメンホテプ3世王墓から発見されたアメンホテプ3世の銘のあるシャブティやレリーフ、王妃のシャブティ頭部やアクセサリー、ガラスの器。。。
ガラスの器は、今でも十分に通用するデザインで、当時の技術の高さがしのばれます。

アブシール南遺跡から発見された、第19王朝ラムセス2世の第4王子で、世界最古の考古学者といわれる、賢者カエムワセトのレリーフ、ステラ、ラムセス2世の銘のあるレリーフ、トトメス4世のステラ、そして青色彩文土器、たくさんのファイアンス製の護符、イムヘテプ像、そしてクフ王の銘のあるスフィンクス。
エジプトを訪れたとき、このカエムワセト葬祭殿の遺跡の発掘調査を、早稲田大学の好意で見ることが出来ました。
当時の発掘主任は、気鋭の若手研究者の長谷川奏先生。
長谷川先生の丁寧な説明を受けて、見た、カエムワセトの遺跡が目に浮かびました。

ダハシュール北遺跡から発見された、なんとツタンカーメン王とその王妃アンケセナーメンの指輪。。。
ファイアンス製胸飾りや、メノウの指輪、ファイアンス製の首飾り、メノウの装飾品。
あまりに美しく、これが今から3500年も前に作られた、ということに本当に驚きを禁じえません。。。

最後に同じダハシュール北遺跡で2005年1月5日発見され、やはり世界を駆け巡る大ニュースとなった、セヌウの未盗掘の完全な木棺とミイラ。
その木棺とセヌウのミイラマスク。。。
ミイラマスクのなんと美しいこと。

会場の出口で、ビデオで吉村先生がこの40年を振り返って遺跡を巡り、川村先生について語っていました。
48歳の若さで癌のため亡くなられた、川村喜一教授。
川村先生の話をする吉村先生の目から涙がこぼれ、こちらも涙。。。

ビデオで川村先生の奥様が「亡くなる2,3日前に病院へいらして、病院中に響き渡る大きな声で、先生、死んじゃダメだ!と叫ばれた」と吉村先生について語っていらして、もし、川村先生が健在でいらしたら、早稲田のエジプト研究はどんなに幸福な道を辿ったのだろうか?と思い、吉村先生の苦労ももう少し少なくてすんだのではないか、と思い、あまりに早い川村先生の死が残念でならず、心が痛みました。。。

この展覧会は、非常に感動的な展覧会です。
エジプトに興味がない方でも、日本の一大学の、一学生が、夢をかなえるために必死に頑張り、その夢が一つずつかなっていく様、そして、世界に早稲田大学のエジプト研究所を認めさせるまでになった、成果が全て展示されていて、人は夢を持ち、その夢に向って頑張れば、かなうのだ、ということがよくわかる展覧会です。

古代エジプトは、10歳の時から、ずっと私の側にあって、これからも夢の一つとしてあり続けることでしょう。
9月9日までの期間中にもう一度行こうかな、と思っています。


展覧会のあと、一緒に出かけたエジプト勉強仲間の若い友人と、8月27日まで開かれている、エジプト・カフェでランチ。。。

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エジプトでお茶といえば、この「カルカデ茶」です。
冷たいカルカデ茶は、乾いたエジプトの空気によくあって、エジプト滞在中はよくいただきました。

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エジプトの家庭料理のランチプレート。
コフタカバーブ、エジプトピラフ、ヨーグルトドレッシングサラダ(ビザバーシワヘヤール)、シチュータジン、ピタパンがプレートにお行儀よく乗っています。
どれもこれも本当に美味しい。
エジプトのお料理は、日本人の口に合うお料理。。。
作りかたもお店の方に教えていだけて、展覧会の余韻に浸りながらの楽しいランチタイムでした♡
by ank-nefertiti | 2007-08-19 00:33 | 古代エジプト
早稲田大学のエジプト発掘40年を記念して、講演会がありました。
エジプト考古庁長官、ザヒ・ハワス博士の「古代エジプト文明の魅力」。

仕事を終えて、早稲田まで駆け足~(電車にのりましたが、もちろん)

会場の小野梓記念会館で、友人たちと待ち合わせ。
着いてみると、会場の前には長蛇の列。。。

ザヒ・ハワス博士、TVで見るのと同じ、ハイテンションで、凄い熱気が伝わってきました。

まず、先日見つかったハトシェプストのミイラの話、そしてツタンカーメンのミイラのDNA鑑定の話、ピラミッドの謎の話、アレキサンドリアで展開されているクレオパトラとアントニウスの墓所の発掘の話。。。
興味深い内容の話が、次々と・・・

ハトシェプストのミイラは、すでに見つかっていたミイラの中で、誰のものか判らなかったミイラを歯型とDNA鑑定で特定したものですが、それがはっきりしたことで、今までトトメス1世のものとされていたミイラは、トトメス1世のものではないことが判明したことなど、本当に興味深い。
だけど、それじゃあトトメス1世といわれていたのは誰のミイラ???
トトメス1世のミイラはどこに???
ハワス博士は自信たっぷり、近いうちにちゃんと解明する、とおっしゃいました。

ツタンカーメンのCTスキャンの話、そしてツタンカーメン王墓の隣にある、KV63号墓。
そこに被葬されている人物のものと思われる、棺とマスク。
マスクがツタンカーメンによく似ている、すると63号墓の被葬者はツタンカーメンとなんらか関係のある人物ではないか、と推理している、という興味深いお話。

クレオパトラとアントニウスのお墓についても、今年中には見つける、と自信満々!
これは、私はあまり興味がなく、へー、くらい。。。
そもそも好きじゃない、クレオパトラ。。。

ピラミッドは絶対に墓だと言うハワス博士。
うーむ。。。
そうなら、棺やら埋葬品はどこに???
と尽きない魅力。。。

1時間の講演があっという間でした。
この内容での講演は今日の講演が世界で行う初めてのものだ、と吉村先生が後でおっしゃいました。
スライドを見ながらの講演、とても楽しい時間でした。

そして講演会の後は、友人たちと食事会。
エジプト好きでないと判らない、コアな話しに盛り上がり。。。
エジプトへ行こうということになりました。
目標はギザに新しい博物館が出来る5年後。
楽しみです♪

こういう仲間とお勉強できるので、エジプトはやめらません。
今月は20日からエジプト学研究所の先生方による講義があります。
早稲田は母校じゃありませんが、ここへ来ると「あ、お勉強しよう!」と思います。
早稲田のキャンパスには、そういう空気が満ちているのですね。
第一希望通りに通えていたら、今頃どうなっていたことでしょう?
きっと人生違っていましたね~

とにもかくにも私にとっては本当に楽しいエジプト月間が始まりました。
さ、お勉強~♡
by ank-nefertiti | 2007-08-01 23:40 | 古代エジプト
教育TVで放送していました。
あくまで科学番組。。。

ツタンカーメンの首飾りについている萌黄色のスカラベ。
このスカラベは宝石だと言われていたのだけれど、あくまで仮説で、実際には違うのじゃないか、という疑問がついて回っていました。
確かに、宝石というにはちょっと違うかな?

科学的に分析した結果、宝石ではなく、ガラスだということが判明したのだけれど、当時のエジプトで作られていたガラスとは違うもので、はて?このガラスはどこから???

古文書に砂漠の中に宝石がたくさんあるところがある、と書かれたものがあり、その場所を探すことからツタンカーメンの宝石を探す旅が始まります。。。

サハラ砂漠もサハラ砂漠、本当に砂以外なにもないところに、突然そのガラスの破片が落ちていました。
薄い緑色のガラスたち。。。

このガラスは一体どこから?
様々な仮説が立てられ、最終的にたどり着いたのは、ロシアのツングースと同様に、はるかな宇宙からやってきた隕石が、大気圏に突入して、これまた何故かエジプトの砂漠の上空で爆発して、その結果、原子爆弾級のエネルギーが地上に舞い降り、砂がガラスに変化した、と言うもの。

アメリカで行われた核実験の後に、砂漠の砂が同じようにガラスとなっていた、という事実もあって、とても説得力がある説です。

すごいのは、そのガラスを古代エジプトの人々は磨き上げ、スカラベにしたこと。
古代エジプトの人たちにとって、薄緑に輝くガラスは宝石と同様だったのでしょう。
当時、ガラスは大変貴重な品物でした。
ツタンカーメンの時代には様々な製品が作られるようになりますが、宝石と同様の価値を当時のガラスは持っていたのです。

あの砂漠へ薄緑色のガラスを拾いに行きたい。。。
薄緑のガラスは、私に何を語りかけてくれるでしょうか*。。.☆*:.。.☆*♡
by ank-nefertiti | 2007-01-24 20:44 | 古代エジプト