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イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

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寛容の帝国

今日の朝日新聞朝刊の「クロストーク」で、文化人類学者の渡辺靖氏が、塩野七生さんに「寛容な世界は可能ですか」というタイトルで、インタビューをした記事が掲載されていました。

今、現在は「ぎすぎす」が目立ち、エゴがぶつかり合う「不寛容な時代」。
塩野さんの大作、「ローマ人の物語」
その中でローマを「寛容の帝国」と塩野さんが述べていることから、渡辺氏は「寛容」をキーワードとして塩野さんとの会話を進めていきます。

塩野さんがローマが寛容だったのは「多神教」だったからだ、多神教は自分とは異なる神を信じている人が隣にいて、そのことを認めるのが多神教の社会であり、互いに冒涜するような行為はしない、と渡辺氏に答えています。

ローマ帝国と大英帝国の違い、そして今のアメリカとの大きな違い・・・
大英帝国は、ローマの寛容がなかった。
そしてアメリカは帝国たりえていない、と・・・

帝国をやっていくには覚悟がいる、が、現在のアメリカにはその覚悟と度胸がなく、そんな度胸もない人たちが、絶対的な軍事力を背景に帝国みたいな力を持ってしまったのが、現代の我々の悲劇だ、と言いきる塩野さんの凄さ。。。

この対談は色々なことを考えさせられました。

日本は一神教ではなく、多神教の社会、と言ってよいかと思いますが、昨今のこの殺伐とした社会の様子は一体どうしたことでしょうか。
塩野さんが「日本はもう少しやれると思う、自分たちが持っているものを十分に活用していないのだから」と言うように、持っているものを自覚し、活用すれば、この殺伐とし、崩壊の危機をはらんだ時代を乗り越えることが出来るのでしょうか。

うーん。。。とうなり、考えましたが、答えは出ません。

現代の日本には、昔あった、やさしさやいたわりの心、他者を敬う気持ち、それが完全に薄れて、人を騙しても平気、人を殺しても平気な顔でTVのインタビューに答える人がそこここにいるように思えます。

渡辺氏が言うように、近代以前の帝国の寛容さからもっと多くを学べるはず、とは言うは易く、行なうは困難・・・なこと。
ですが、やはりローマの征服した土地の人たちをも敬う器の大きさを、今の社会はもっと知るべきであろう、と思います。

それにしても塩野七生という人の、切れ味の凄さ、恐れ入りました。。。
同じ女性として、本当に羨ましい限りです。

ということで、本日の記事は、非常に固い内容となりました。
私は本来、こういう内容の記事もここで書いてみたいのです。
書いてもどうなる、と言うわけじゃないのですが、いつかyukaさんへのコメントに書いたように、どうでもよいことは書きたくないのですね、私・・・

そんなわけでこれからこういう固い、面白くもない記事がときどきUPされると思います。
嫌がらないでのぞいてみてくださいね♪
by ank-nefertiti | 2008-06-03 01:07 | 考えること