2008年 05月 17日
のちの思いに
1999年7月29日に亡くなった辻邦生さんが亡くなる直前まで書いていた、日本経済新聞に連載していた、回顧録ともエッセイとも、ある種の青春もの、とも言える作品です。
52回の連載予定で、51回分までは脱稿し、最終回の途中まで書いて、急逝されました。
この作品が日経に連載されていたとき、毎週日曜が楽しみでした。
「リスちゃん」という名前で登場する、奥様の佐保子さん。
あとの友人たちは全員実名で、北杜夫さんや粟津則雄さん。
そしてフランス文学の先生たちの渡辺一夫さんや鈴木力衛さん。
先輩の作家の中村真一郎さんや福永武彦さん、そして埴谷雄高さん。
若い日の東京大学での出来事や、フランスへ留学していたときのこと、そして留学から戻ってからの作家として歩き始めるまでのこと・・・
佐保子さんと結婚するまでのいきさつ。。。
その連載が1冊の本になっていたのですが、買い求める機会を失い、先日ようやく手に入れました。
再び読み返し・・・
涙、止まらず・・・
先日、佐保子夫人が書かれた「たえず書く人 辻邦生と暮らして」を読んだばかり、ということもあるのでしょうが、この日本人離れした稀有な作家が、書くことの喜びを素直に吐露していて、ああ、もっともっと書いて欲しかった、と心から思いました。。。
最終回は原稿を二つ用意してあったそうです。
この本の最後に佐保子夫人が「あとがきにかえて」と題して、その二つの書きかけの原稿を載せています。
お元気だったらどちらの原稿を使ったのだろうか、と思いをはせてみますが、凡人の私にはわかりません。
この続きを読みたかった、と残念でなりません・・・
元気だったお花見のときのミミちゃん・・・
ミミについては私が納得できたら、詳しく書きます・・・
52回の連載予定で、51回分までは脱稿し、最終回の途中まで書いて、急逝されました。
この作品が日経に連載されていたとき、毎週日曜が楽しみでした。
「リスちゃん」という名前で登場する、奥様の佐保子さん。
あとの友人たちは全員実名で、北杜夫さんや粟津則雄さん。
そしてフランス文学の先生たちの渡辺一夫さんや鈴木力衛さん。
先輩の作家の中村真一郎さんや福永武彦さん、そして埴谷雄高さん。
若い日の東京大学での出来事や、フランスへ留学していたときのこと、そして留学から戻ってからの作家として歩き始めるまでのこと・・・
佐保子さんと結婚するまでのいきさつ。。。
その連載が1冊の本になっていたのですが、買い求める機会を失い、先日ようやく手に入れました。
再び読み返し・・・
涙、止まらず・・・
先日、佐保子夫人が書かれた「たえず書く人 辻邦生と暮らして」を読んだばかり、ということもあるのでしょうが、この日本人離れした稀有な作家が、書くことの喜びを素直に吐露していて、ああ、もっともっと書いて欲しかった、と心から思いました。。。
最終回は原稿を二つ用意してあったそうです。
この本の最後に佐保子夫人が「あとがきにかえて」と題して、その二つの書きかけの原稿を載せています。
お元気だったらどちらの原稿を使ったのだろうか、と思いをはせてみますが、凡人の私にはわかりません。
この続きを読みたかった、と残念でなりません・・・
元気だったお花見のときのミミちゃん・・・
ミミについては私が納得できたら、詳しく書きます・・・
by ank-nefertiti
| 2008-05-17 00:43
| 読書