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イタリア大好き!な働く主婦が綴る日々の雑感、独り言♪                HN 杏

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遺言

文藝春秋 5月特別号
<緊急寄稿>われわれは何をなすべきか[叡智結集41人]から転載。

【大人のリーダーを求む】児玉清(俳優)

この国の危機管理のお粗末さに日々唖然としている。

予測不能な自然災害は当然起こり得ることだ。たしかに今回は国内史上最高のマグニチュードであった。未曾有の地震であることはわかるが、問題はその後の対応だ。

政府並びに関係各省庁の対応の至らなさは歯がゆいばかりだ。総理大臣も”決死で頑張る”とか精神論を披露するだけ、まるで昔の旧軍人総理となんら変わらない幼稚さだ。そんなことは当たり前のことで、それは当人が、そう決心してことに当たることで、具体的にどのような手段で、今、そこにあるこの国家的な危機を乗り越えるために何をするか、またできるかが急務なのだ。

TVの現地報告で刻々と訴えてくる窮状に対して何故即刻手を打てないのか。灯油、ガソリン、食料に水。ピンポイントで一刻の猶予を許さぬ地域へヘリコプターで落下傘投下するとか、方法はいくらもあるはずだ。

世界を震撼させた原発問題も同じ。東電のエリート集団の後手後手にまわった慌てぶりを含め、まさに日本は完全に幼稚化した人間たちがリーダーシップを握っていることを露呈した。その命令下で働く人、人間達こそ最悪だ。そして国民も。

知恵と想像力と決断力のある大人のリーダーを今こそ日本は求めている。



先日亡くなられた俳優の児玉清さんの遺稿です。

某国営放送の番組「週間ブックレビュー」などの司会でもわかるように、児玉清さんは大変な読書家で、英語の作品はそれが翻訳されるのが待ち遠しくて原書で読むとおっしゃるほどの語学力と、学者になりたかったというほどの知性を持った方でした。

何故か、私、児玉清さんって好きだったのですよね。
あの品の良さや、嫌みのないところなど、若い頃よりもお年を召されてからの方が、より素敵で。
児玉清さんという俳優さんをちゃんと意識の中に入れたのは、高校生のころ(?)、TVで吉永小百合さんと共演したドラマ「花は花嫁」から(古い!)
お花屋さんが舞台で、そこに後家さん(ああ、これも古い表現!)として入った吉永さんとその夫役の児玉さんのホームドラマでした。

最後のドラマ出演はなんだったのだろう?
去年の大河ドラマの「龍馬伝」なのでしょうか?
龍馬の父親役でしたが、上手かったなぁ・・・(このドラマは画面の暗さに耐えられず、途中で見るのを諦めました)

週間ブックレビューで、宮部みゆきの「孤宿の人」についての感想を述べられたとき、ああ、この人とは腹心の友になれる!と勝手に思いました。
「孤宿の人」は、私の中では宮部みゆきの最高傑作なのじゃないか、と思っていますが、児玉さんも同じように思われていたようで、とっても嬉しかった。

最近では「大聖堂」について、ドラマ化されて、これも某国営で放送されましたが、それに先だってのまあいわゆる広告番組に出ていらして、「原書で読んだのですよ、待ちきれなくてね」と少年のような笑顔でおっしゃっていて、ドラマは深夜に放送だったので、途中までしか見ることができませんでしたが、さすがに児玉さんが推薦するだけあって、非常に中身の濃い、優れた作品でした。
原作の方は例のマキァヴェッリが未だ読了しないので、そのままになっているのですが・・・(^^;)

そんな児玉さんが闘病中に書かれたこの記事。
こんなに適切に、過不足なく、指摘されていることに本当に驚くとともに、この人は俳優でも一流だったけれど、ご本人の希望のとおり学者になっても一流だったのだろうなと思いました。

この記事、菅を始め政権与党の政治家、そして他の政治家たち、東電幹部、担当各省庁の官僚たちは読んだのだろうか?
たかが俳優の戯言などともし彼らが思っているのだとしたら・・・
それはとんでもない奢りだ、と私は思います。

惜しい人を亡くしました。
by ank-nefertiti | 2011-05-24 15:08 | 考えること